今回はCentOSでIEEE 802.3ad規格のリンクアグリゲーションを構築してみます。 IEEE 802.3adとは国際で定められたリンクアグリゲーションの規格のことを指します。 この記事ではここからLAGと表記していきます。 この記事ではCentOSにリンクアグリゲーションの設定を最初からやっていきます。
リンクアグリゲーションとは?
この記事を見てくださっている方はおわかりだと思いますが、LAGとはLANケーブルを数本束ねて高速化&耐障害性に優れているものになっています。 例:1GbEのケーブルを2本挿して、LAGにすると、2Gbpsの帯域まで確保することが可能になります。 もし、一本でも抜けたり故障などで切断されても、冗長化もされているので通常の1Gbpsで通信します。 このように、絶対止まってほしくないものやNASのように速度が求められていて、止まってほしくないもので使うときに非常に必要になる技術です。
設定方法
設定方法として、以下の2つがあります。
- nmtui(GUI)
- nmcli(CUI)
今回はこの内のnmtuiを使った設定方法を紹介します。 nmtuiとnmcliはNetworkManagerの管理ツール的なものと思っていただいても間違っていないです。 環境はCentOS7.5を使用しています。
設定していく
1.nmtuiを起動する
sudo nmtui
恐らく、管理者権限ではないと設定出来ない可能性が高いです。
こんな感じのネットワークの設定画面が表示されます。
2.LAGの設定をしていく
Edit a connectionを選択してから、Addを選択すると、下のようなものが出てきます。
LAGを使う場合はBondを選択します。
3.bondの設定をしていく
AddでEthernetを選択し、Device名を手打ちでします。 それから、Modeで802.3adを選択すると、リンクアグリゲーションを使うことが出来るようになります。 IPv4を固定にしたい場合は、Manualですることができます。 最後にOKを選択し、ダイアログを閉じます。 これでLAGを使用することが可能になります。
4.IPアドレスを取得&pingが通るか確認する
google.co.jpにpingが通るか確認するには
ping google.co.jp
IPアドレスが取得されているか確認したい場合は
ip addr
これで確認することが可能になります。