Cisco892WはAPファームウェアとルータ用ファームウェアが別れているなかなか変態仕様になっています。 初期化をどのようにするのかこの記事で紹介していきます。

そもそもCisco 892Wとは?

Cisco 892Wはルータとアクセスポイントが合体したものです。扱いとしてはルータになります。Cisco 892に無線機能がついただけのものです。

Cisco892Wはルータとアクセスポイントが合体していることもあり、ルータ用OSとアクセスポイント用のOSが分かれている特殊な機種です。

簡潔に言うと、ルータ用のファームウェアとアクセスポイント用のファームウェアは別々にあるということです。

そのこともあり、ルータだけでなくアクセスポイント側の知識もないとこのルータを触ることが難しいので気合をいれて構築していきます!

APファームウェアの初期化

これからいよいよAPファームウェアの初期化を行っていきます。

グローバルコンフィグレーションモードではなく特権モードで行います。

Router# <===特権モードはこんな感じ

Router(config)#<===グローバルコンフィグレーションモードはこんな感じ

service-module wlan-ap 0 reset

上記のコマンドを入力すると、

    Use reset only to recover from shutdown or failed state
    AP config will not be saved
    Do you want to reset?[confirm]

「本当にリセットするの?」と892W君が確認してくれるのでyと入力するとリセットが開始されます。

まとめ

このような感じでAPファームウェアの初期化を行うことが可能となりました。

892Wの欠点はAP側の設定を大胆に間違ってしまう(パスワードがわからなくなったりなど)と、初期化するしか方法がなくなるので注意が必要です。 家庭用のものではルータ+APが入っているのが出回っていますが、業務用の場合であればルータとAPが分かれている場合が多いです。 家庭用であれば、合体している方が便利というのが一番だと思いますが、難しいところです。

少しずつ、892WやAironet系のCiscoの無線機器の記事も出していく予定ですので、よろしくお願いします。